エピソード

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エピソード

私がCA時代の新人だった頃、当時の先輩が私に言った一言。

「自分にされて嫌なことは人にはしない」

とても頭に焼き付いています。

約20年前になりますが、当時CAになるには、入社後、約2ヶ月の訓練を経て、晴れて国内線でフライトデビューしていました。

その後、フライトをしながら学んでいくのですが、3ヶ月チェック、6ヶ月チェックと定期的に審査があり、毎フライトで自分が向上することに必死になっている時期でした。

上司や先輩から常にチェックされ、課題を与えられ、がむしゃらにフライトをこなしていたことを覚えています。

もちろん、そんな日々ではありますが、フライト先ではその土地の美味しいものを食べに行ったり、時間を見つけて観光したりと、

今だから言えますが、私のモチベーションはフライトの後の「遊ぶ時間」でした。

常に、上司や先輩たちから見られ、チェックされ、泣いたこともたくさんあります。

新人教育の部署なので、致し方ありませんね。

そんな中、ある先輩が私に言いました。

「自分がされて嫌なことは、人にはしない」

当時の私は、「新人いびり」みたいなことを言っているのかな。ぐらいに聞いていました。

その後、私は国際線へ移行し、3年後、再びこの部署にフライトインストラクターとして戻ることになったのです。

「新人の後輩はとてもかわいい」この一言に尽きます。

ムードメーカーもいれば、おとなしい子もいる。要領が良くてアピール上手な子もいれば、陰で努力している子もいる。

よく、「新人ちゃん」てひとまとめに言われていましたけど、そんなことはありません。当たり前ですが、みんなそれぞれ違います。

先輩に言われた「自分がされて嫌なことは、人にはしない」が、ずっと頭の片隅にあったので、

後輩が着陸した後、トマトジュースをシンクに流してしまう、という失敗をしても(当時は飛行機の構造上、着陸態勢に入った後はシンクにジュースなど流してはいけませんでした。しかもトマトジュースはドロドロで詰まってしまうのでタブーでした。)

「このことはこういう言い方で伝えよう」

努力家で引っ込み思案の後輩が、カーテンの裏で顔色を変えている時も

「きっと今こう思っているだろうから、こうしてあげよう」

と思えました。

コミュニケーションで大切なことは、相手の目線まで下がること。相手の立場に立って物事を考えてみると、自然に相手の気持ちが分かると、私は思います。

お客様も同じです。お客様の立場に立てば、何が言いたいのか、何を求めているのかが分かると思います。

当時の職場は人間関係がとても良く、仕事がとても楽しかったことを覚えています。

今は職場を離れ、家庭にいますが、家庭でも同じことが言えます。子供との目線を合わすこと。

どうしても親と子供の関係だと、上から物を言いがちになりますが、しゃがんで目線を合わせ、子供の立場になって考えると、コミュニケーションがとり易くなります。

低い大きな心で接してあげたいですね。

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